クルマは雷のシェルターにもなる

ここ何年か、四季を問わず、ゲリラ豪雨と言われる突然の大雨、線状降水帯と言う、次々と発生する積乱雲が列をなして同じ場所を通過・停滞する長時間の大雨が突如襲いかかる事が多々あるので、早急に安全な場所に避難したいですね⛆⚡

雷が鳴ったら、クルマに逃げろ!とよく言われますがその通りで、乗っているクルマに雷が落ちても、車体を通じて電気は地面へ流れるので、乗っている人が感電することは殆ど無いのです。

 電気は水流と一緒で、流れやすい方へ流れて行きます。人体と、車体の鋼板とでは、鋼板のほうが電気は流れやすいので、そちらへ雷の電気も流れていくのです。しかし、最終的に地面と接しているタイヤは、ゴムでできています。ゴムは絶縁体なので、電気を流さないはずです。だから、電気工事をする人は、ぶ厚いゴム手袋とゴム長靴を履いています。

 もう一つ。絶縁体なのが、実は空気なのです。それであるのに、雷は大気を通して地面へ落ちていきます。つまり、雷ほどの大電流・高電圧の電気の流れは、少々の絶縁体などまったく問題とせず流れていくのです。

因みに雷の電力は、数万~数十万アンペア(A)の電流で、電圧は数億から数十億ボルト(V)に達し、電力に換算すると900ギガワット(9億キロワット)にもなるといわれます。発電所1基の発電量は50万~100万キロワットなので、その1800倍~1900倍という猛烈な大きさなのです。

 従って直撃は避けられても、近くに落ちて感電したら大火傷をして死亡に至る可能性があるのは高いのです。命を守るためにも、落雷しそうな樹木など自分の背より高い柱のそばはまず離れ頑丈な建物などへ避難するのが無難であり、その際、EV(電気自動車)やHV(ハイブリッド車)を含め、雷が鳴ったらクルマに避難することは間違いではないのです。